作曲家 松永通温のオフィシャルホームページ

主要作品リスト

MEDITATION IX  メデイテーシヨン IX
ピアノ独奏曲。3つの楽章に分かれる。
1 Time Patterns. 時間模様。時間に模様を描いた。
2 A Profound Thought. ある深遠なる思考。深遠すぎて、当人も何をどこまで考えているのか分からなくなってしまった。
3 Monotonous March. 単調な行進曲。あっさりと。
作曲年 2005年
演奏時間 10’40”
初演日 2005年10月23日
初演場所 東京オペラシテイリサイタルホール
初演者 中村和枝
A ZONE FOR MIRACULOUS FLOWERS 不思議な花の咲く地帯
ハープをやっている孫娘平野花子の15才の誕生日プレゼントとして作曲したもので、曲中に、ハープのペダルを踏み変えないですむように、楽章 ごとに特殊なモードを考案したが、もちろんハープでも弾ける。5つの楽章に分かれているが、曲名の由来は、各楽章に英語でつけられたタイトルに基づく。そ れぞれ、花の名前と同じ頭文字をもった形容詞を前においた。単なる言葉の遊びである。花をもってきたのは、孫の名前をヒントにした。
1. Heterogonous Heliotrope. 雄蕊と雌蕊の長さの比率が一律でない完全花をつけるヘリオトロープ。本当にそんな花があるのかどうかは知らない。
2. Phonemic Polyanthus. 音素のふさ咲き水仙。
3. Bolivian Bouvardia. ボリビアのブーバルデイア。
4. Flying Freesia. 飛んでいるフリージア。
5. Ambiguous Alyssum. あいまいなにわなずな。
作曲年 2003年
演奏時間 7’40”
SONATA SPRING ソナタ 春
ハープをやっている孫娘平野花子の11才と12才の誕生日プレセントとして、2回にわけて作曲した。当時の彼女のレベルにあわせて、ドイツ古 典派の様式で書いた。第1楽章はソナタ形式、第2楽章は二部形式を2回くりかえす形、第3楽章はロンド形式で、全体に、明るくて花やかなものとした。
作曲年 1999年、2000年
演奏時間 10’50”
初演日  2002年8月21日(ハープ)
初演場所 紋別市民会館小ホール
初演者  平野花子
SONG FOR DRAGON for clarinet and piano 竜の歌 クラリネットとピアノのための
第1部
<ゆるやかに波立つ青い水の底深く竜が眠っている。時々尾を荒々しく動かす。その動きは徐々に激しさを増し、やがて竜は雄々しく空に舞い上が る。>
インド古典音楽のraga(旋法)の一つを用い、tambura(伴奏に用いる撥弦楽器)のdrone(持続低音)をヒントにしたピアノの5 度音の上に、クラリネットが歌う。
第2部 
<天空高く竜が舞い、天上の美しい旋律と遊ぶ。>
第3部
<荒々しさのなかに玲瓏なるものを秘めて昇華された世界を遊ぶ。>
インドネシアの民族音楽ガムラン(gamelan)からpelog旋法を引用して構成されている。
作曲年 1990年
演奏時間 9’25”
委嘱者名 加藤昇
初演日 1990年9月4日
初演場所 高崎市文化会館
初演者 加藤昇(クラリネット)  武沢洋(ピアノ)
翠氷 SUIHYO
いったい、いつから歩きはじめたのだろうか、この濃い霧の中を.....。私の足にふれるはずのたしかな大地がない。行く手をさぐる手先から 腕へ、そして肩先から耳の下をなでて、しっとりとした冷気がたえず流れて行く。まつ毛に宿る水滴が視界を歪ませる。前方のものの形を見きわめるために目を 大きく見開いて見ようとするが、視線を向けたところはきまって暗い。何かが揺れていたような気もするが、見つめれば見つめるほど見えなくなる。そして、ま わりの思いもかけぬところに鈍い光がさしこみ、それがすうっと動いて消えて行く。私の手足はゆっくりとただよっている。私は今、歩いているのだろうか、そ れとも泳いでいるのだろうか。いや、ひょっとしたら飛んでいるのかも知れない.....。それにしても、さっきから私を包みこんでいるこの大気の実体は何 だろう。なんと表現すればよいのだろう、この感触は。そう.....「翠氷」。
作曲年 1968年
演奏時間 13’15”
委嘱者名 今井春枝
初演日 1969年1月19日
初演場所 大阪厚生年金会館中ホール
初演者 池田静山(尺八) 今井春枝(箏) 松田睦子(ビブラフォン)
CD情報(LPレコード)AL−20 STEREO
演奏上の注意 ビブラフォンの奏者は、和どらまたはタムタム、締太鼓またはボンゴをも奏すること。内部奏法のピアノは省略することができる。